魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
そして薄笑いの浮かぶ口元は紡ぐ。
「俺と番え」
「…………っえ?」
その言葉の意味を変換できずに私が硬直したままでいると、噛み砕いてもう一度。
「分かりやすく言ってやろう。ようするに、お前は俺の子供を生まされるためにここに呼ばれてきたってんだよ。理解できたか?」
「…………こど……も。――――っ――――!?!?」
それが数秒かけて頭の中に浸透した私は、彼に思わず頭突きを浴びせ、身を翻していた。
「お前がいいならすぐにでも――痛って! おい、逃げんな!」
「シルウィー様!」
(子…………ども? こっここここ子ども子ども子どもって!? そそそそんなっ!)