魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「「ス、スレイバート様(閣下ぁ)?」」
目にも鮮やかな銀髪の主を認め、私とクラウスさんの声が唱和する。
「どどど、どうして閣下がこんなところにおいでになっているんです! ということは……今は城はがら空きですか!?」
「こっちゃそれどころじゃねえ話を聞いて来たんだよ! シルウィー、無事か!」
「あうっ……は、はい」
急に抱きすくめられ、胸板に顔が押し付けられて私の心臓がひっくり返る。そんな中、スレイバート様はほっとした表情をすぐに激怒に変え、こちらを突き放すと兵士相手に暴れていたラルフさんの方に寄っていった。そして――。
「あんたは……ボースウィン――」
「るせぇ!」
言葉の途中でラルフさんの横っ面を思い切り殴りつけ、彼を鉄格子の方へと叩きつける。
しかもそれで止まらず、彼は突っ立ったままのラルフさんの身体を何度も蹴りつけた。
目にも鮮やかな銀髪の主を認め、私とクラウスさんの声が唱和する。
「どどど、どうして閣下がこんなところにおいでになっているんです! ということは……今は城はがら空きですか!?」
「こっちゃそれどころじゃねえ話を聞いて来たんだよ! シルウィー、無事か!」
「あうっ……は、はい」
急に抱きすくめられ、胸板に顔が押し付けられて私の心臓がひっくり返る。そんな中、スレイバート様はほっとした表情をすぐに激怒に変え、こちらを突き放すと兵士相手に暴れていたラルフさんの方に寄っていった。そして――。
「あんたは……ボースウィン――」
「るせぇ!」
言葉の途中でラルフさんの横っ面を思い切り殴りつけ、彼を鉄格子の方へと叩きつける。
しかもそれで止まらず、彼は突っ立ったままのラルフさんの身体を何度も蹴りつけた。