魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
『悔しい限りですがね、分かりました……。とにかく、私はボースウィン城に直ちに帰還し、もたらされた情報をもとにリュドベルク領への支援部隊を編成します。すぐに応援を送らせますから、閣下……くれぐれも深入りはしませんように。あなたまで倒れては、本当に帝国は壊滅しますよ!?』
『滅多なこと言うんじゃねーよ、大丈夫だ。じゃあ、俺はすぐに出発する。ってことだ、シルウィー、お前もテレサと一緒に――』
『ま、待ってください!』
私は地面に転がっているラルフさんをちらりと見ると、スレイバート様の目を見て頼み込んだ。
『私もリュドベルク領へ連れていってください!』
『はぁ……?』
胡乱そうな顔を向ける彼に、私はラルフさんから明かされた話を伝える。
『その魔物の大量発生は、彼の妹さんに掛けられた呪いのせいである可能性が、高いと思うんです! もしそれが原因なら、あの時あなたにしたように、私が呪いを解くことができるかも――』
『ふざけんじゃねぇぞ!』
だが、彼は私の両肩を痛いくらいに握りしめ、厳しい顔で怒鳴りつけた。
『滅多なこと言うんじゃねーよ、大丈夫だ。じゃあ、俺はすぐに出発する。ってことだ、シルウィー、お前もテレサと一緒に――』
『ま、待ってください!』
私は地面に転がっているラルフさんをちらりと見ると、スレイバート様の目を見て頼み込んだ。
『私もリュドベルク領へ連れていってください!』
『はぁ……?』
胡乱そうな顔を向ける彼に、私はラルフさんから明かされた話を伝える。
『その魔物の大量発生は、彼の妹さんに掛けられた呪いのせいである可能性が、高いと思うんです! もしそれが原因なら、あの時あなたにしたように、私が呪いを解くことができるかも――』
『ふざけんじゃねぇぞ!』
だが、彼は私の両肩を痛いくらいに握りしめ、厳しい顔で怒鳴りつけた。