魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
かいがいしく働いている姿を見るとなおさらいたたまれず、私は彼女が持って来てくれたたらいを受け取ると、急いで顔を洗った。
彼女こと、テレサ・ボースウィンは今年で15歳になるらしい。
気立ても良く、美しく……本当に公爵令嬢の鑑のような少女。
でもよく見ると、その表情はやつれて目の下にうっすらと隈もあり、人の減ってしまったこの城をできる範囲で保たせようと大変な思いをしていることが見てとれた。
テレサはあの後、私に使わせる部屋の支度を整え、仲良くなりたいから気軽に呼び合いたいと、名前で呼ぶことを許してくれた。その上姉だなんて呼んでくれて、これまで近しい人間がいなかった私としては、どう接していいか分からない。
それでも、私も素直にその気持ちは嬉しい。
年長者らしく、少しは役に立とうと、私は彼女に提案してみる。
「あの、せっかくなら、なにか私にできることがあったら手伝わせてくれない? なんだか申し訳なくて……」
「そうですか? でしたら……?」
彼女こと、テレサ・ボースウィンは今年で15歳になるらしい。
気立ても良く、美しく……本当に公爵令嬢の鑑のような少女。
でもよく見ると、その表情はやつれて目の下にうっすらと隈もあり、人の減ってしまったこの城をできる範囲で保たせようと大変な思いをしていることが見てとれた。
テレサはあの後、私に使わせる部屋の支度を整え、仲良くなりたいから気軽に呼び合いたいと、名前で呼ぶことを許してくれた。その上姉だなんて呼んでくれて、これまで近しい人間がいなかった私としては、どう接していいか分からない。
それでも、私も素直にその気持ちは嬉しい。
年長者らしく、少しは役に立とうと、私は彼女に提案してみる。
「あの、せっかくなら、なにか私にできることがあったら手伝わせてくれない? なんだか申し訳なくて……」
「そうですか? でしたら……?」