魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「待て」
しかし……彼はすっと起き上がるとこちらに身体を向け、再度私に尋ねた。
「本当に、それで納得してんのか。お前」
「え……」
ベッドサイドに座り直し、向かい合う形になった彼の顔をただ見つめる。
そうしていると、なぜだか場違いな思考が心の中に湧き上がってきてしまう。
私は……本当はこの人のことをどう思っているんだろう。
世にも美しい……身分も力も、すべて兼ね備えたような人。だけれど……それは外側から見た彼の一部にしか過ぎない。出会ってから少しずつ見えてきたけれど、彼にだって至らない部分も、できないこともいくつもあって……。
ぶっきらぼうで高圧的なくせ、繊細で自分に自信がなかったり……いつもは冷静なのに、周りの人が絡むと途端に感情を制御できなくなってしまうところとか。未熟な部分もあって、人とぶつかることも多いのだと、私も身をもって知った。
しかし……彼はすっと起き上がるとこちらに身体を向け、再度私に尋ねた。
「本当に、それで納得してんのか。お前」
「え……」
ベッドサイドに座り直し、向かい合う形になった彼の顔をただ見つめる。
そうしていると、なぜだか場違いな思考が心の中に湧き上がってきてしまう。
私は……本当はこの人のことをどう思っているんだろう。
世にも美しい……身分も力も、すべて兼ね備えたような人。だけれど……それは外側から見た彼の一部にしか過ぎない。出会ってから少しずつ見えてきたけれど、彼にだって至らない部分も、できないこともいくつもあって……。
ぶっきらぼうで高圧的なくせ、繊細で自分に自信がなかったり……いつもは冷静なのに、周りの人が絡むと途端に感情を制御できなくなってしまうところとか。未熟な部分もあって、人とぶつかることも多いのだと、私も身をもって知った。