魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「や、休みましょう! 明日から、私もたくさん働かないといけませんしから、少しでも休息を――」
「だから、待てって」
枕もとの灯りを消し、ベッドに横になろうとした私の腕を、スレイバート様が掴んだ。その紫の瞳は、星明かりだけが差し込む暗闇の中でも爛々と光っている。彼は隣に座りこみ、私の顔を見下ろしながら静かに告げた。
「――お前が好きだ」
「…………へ」
聞き間違いか、頭がおかしくなってしまったか。
宝石みたいなその瞳が、まるで吸い込もうとするかのように私だけを捉えていて。石にされたかのように身じろぎもせず、貰った言葉を理解できぬまま、私はその先を待ち受けた。
こちらの喉は、見る見るうちに干上がり……そして彼は、何度か躊躇いがちに唇を開け閉めしたり、喉をに触れたりして調子を確かめた後、同じ言葉を繰り返す。
「好きだ。ずっと……言っとかなきゃいけねぇと思いながら、言えなかったこと……やっと言えた」
「え……と」
「だから、待てって」
枕もとの灯りを消し、ベッドに横になろうとした私の腕を、スレイバート様が掴んだ。その紫の瞳は、星明かりだけが差し込む暗闇の中でも爛々と光っている。彼は隣に座りこみ、私の顔を見下ろしながら静かに告げた。
「――お前が好きだ」
「…………へ」
聞き間違いか、頭がおかしくなってしまったか。
宝石みたいなその瞳が、まるで吸い込もうとするかのように私だけを捉えていて。石にされたかのように身じろぎもせず、貰った言葉を理解できぬまま、私はその先を待ち受けた。
こちらの喉は、見る見るうちに干上がり……そして彼は、何度か躊躇いがちに唇を開け閉めしたり、喉をに触れたりして調子を確かめた後、同じ言葉を繰り返す。
「好きだ。ずっと……言っとかなきゃいけねぇと思いながら、言えなかったこと……やっと言えた」
「え……と」