魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
あ、う……とか、その、とか……意味を持たない音の羅列が次々と口から零れゆく中、私の脳内は、未だ理由探しにばたついている。
終いには、好きという言葉の意味すら把握を拒み、思考はまるで壊れたパズルのようにばらばらになってゆく……。
でも、かろうじて。彼がぎゅっと握ってくれた手の熱さと、必死なその表情が……私にそれを正直に伝えてくれる。
私は今――彼から正式に告白を受けたのだ。
途端に、なんとも言えないざわつきと喜びが胸を突き、わめきそうになる気持ちを堪えながら、私は彼にぼそぼそと尋ねた。
「な、んで……? 私……あなたみたいな人に好かれるような人間じゃない、ですよ……」
何度自問自答しても……やはり、この認識で間違っていないはず。
たまたま成り行きで、ボースウィン領に売られ、運よく彼の呪いを解くことができた。それはいい。でも、その後もずっと、勝手な行動や皇太子との騒動でさんざん迷惑をかけていて、愛想を尽かされてもおかしくないのだ。
終いには、好きという言葉の意味すら把握を拒み、思考はまるで壊れたパズルのようにばらばらになってゆく……。
でも、かろうじて。彼がぎゅっと握ってくれた手の熱さと、必死なその表情が……私にそれを正直に伝えてくれる。
私は今――彼から正式に告白を受けたのだ。
途端に、なんとも言えないざわつきと喜びが胸を突き、わめきそうになる気持ちを堪えながら、私は彼にぼそぼそと尋ねた。
「な、んで……? 私……あなたみたいな人に好かれるような人間じゃない、ですよ……」
何度自問自答しても……やはり、この認識で間違っていないはず。
たまたま成り行きで、ボースウィン領に売られ、運よく彼の呪いを解くことができた。それはいい。でも、その後もずっと、勝手な行動や皇太子との騒動でさんざん迷惑をかけていて、愛想を尽かされてもおかしくないのだ。