魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
私も自分から彼の背中に腕を回し、その温もりを確かめる。心がぽかぽかとして、熱いくらいだ。きっと彼とだから、こんなにも通じ合えたことが嬉しい。
それからもしばらくは、互いに半歩刻みで踊る鼓動を伝え合っていたけれど、でも……この場所ではそれをいつまでも堪能していられない。
だから私はスレイバート様から身体を離すと、じっと彼を見つめて頼み込んだ。
「お願いします。私どうしても、カヤさんを救いたい。すでに手遅れかも知れないけれど、だとしてもきちんと弔って、その魂だけは呪いから解き放ってあげたいんです。手伝ってもらえますか?」
すると彼は、予定調和のように気負いなく、にやりと笑った。
「ああ、そのつもりだ。どーせこのままあの城のことを放っといたって、絶対お前はこの先ずっと引きずってくだろうからな。だからお前はもう、なにも迷うな……俺が全力で、お前のことを守るから」
「はいっ!」
私たちはお互いにもう一度力を込めて抱きしめ合うと、照れた顔をはにかませて、それぞれのベッドに潜り込む。やや離れたところから、落ち着いたスレイバート様の声が響いてくる。
それからもしばらくは、互いに半歩刻みで踊る鼓動を伝え合っていたけれど、でも……この場所ではそれをいつまでも堪能していられない。
だから私はスレイバート様から身体を離すと、じっと彼を見つめて頼み込んだ。
「お願いします。私どうしても、カヤさんを救いたい。すでに手遅れかも知れないけれど、だとしてもきちんと弔って、その魂だけは呪いから解き放ってあげたいんです。手伝ってもらえますか?」
すると彼は、予定調和のように気負いなく、にやりと笑った。
「ああ、そのつもりだ。どーせこのままあの城のことを放っといたって、絶対お前はこの先ずっと引きずってくだろうからな。だからお前はもう、なにも迷うな……俺が全力で、お前のことを守るから」
「はいっ!」
私たちはお互いにもう一度力を込めて抱きしめ合うと、照れた顔をはにかませて、それぞれのベッドに潜り込む。やや離れたところから、落ち着いたスレイバート様の声が響いてくる。