魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「ただし、敬意を払うのはシルウィー様にだけだ! 呪いを解いてくれるのも彼女だって言うし、あんたに敬称なんざつけてたまるか! へっ銀髪ヤロー、てめーもどうせ彼女に助けてもらって頭が上がらねえんだろうし、そんなら俺と同類じゃねーか。なら……遠慮なく呼び捨てにさせてもらうことにするぜ。スレイバート」
「はぁ……? てめぇ、こちとら公爵様だぞ、親父と同じ身分だって分かって言ってんのか? 若造が、格が違うんだよ」
スレイバート様は今年で確か二十六歳だったはず。見た目二十代そこそこのラルフさんとは、せいぜい二、三歳くらいしか変わらないのでは思うのだが……。
「文句あんのかよ、けちんぼがっ。生憎、俺は親父にだって敬語なんざ使ったことないんでね。ごねるようなら道案内してやらねえからな。多分、迷った挙句に魔物に取り囲まれるのが落ちだね」
「ちっ……まじでうぜえ。昔から火魔法使うやつは図々しくて態度がでかいって決まってるが、その典型だな」
私がわたわたとしているうちにどんどん言い合いはヒートアップしていき……。
「はあ? てめぇこそ、氷魔法なんざ使うやつは陰険冷徹クソヤローって相場が決まってんだ! シルウィー様の連れでなかったら、この鉄拳でぶっとばしてるところだぜ」
「留置所で床を舐めさせてやったのをもう忘れたかよ」
「はぁ……? てめぇ、こちとら公爵様だぞ、親父と同じ身分だって分かって言ってんのか? 若造が、格が違うんだよ」
スレイバート様は今年で確か二十六歳だったはず。見た目二十代そこそこのラルフさんとは、せいぜい二、三歳くらいしか変わらないのでは思うのだが……。
「文句あんのかよ、けちんぼがっ。生憎、俺は親父にだって敬語なんざ使ったことないんでね。ごねるようなら道案内してやらねえからな。多分、迷った挙句に魔物に取り囲まれるのが落ちだね」
「ちっ……まじでうぜえ。昔から火魔法使うやつは図々しくて態度がでかいって決まってるが、その典型だな」
私がわたわたとしているうちにどんどん言い合いはヒートアップしていき……。
「はあ? てめぇこそ、氷魔法なんざ使うやつは陰険冷徹クソヤローって相場が決まってんだ! シルウィー様の連れでなかったら、この鉄拳でぶっとばしてるところだぜ」
「留置所で床を舐めさせてやったのをもう忘れたかよ」