魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「でも……ある日、父が急に倒れたんです」
テレサたちの父、アルフリード・ボースウィン公爵は……息子のスレイバート様が成人する手前くらいから、なぜか少しずつ身体が弱っていったのだそうだ。
これといった原因が見つからないにもかかわらずアルフリード様はやがて床に伏し、彼が18になるのを見届けると、この世を去ってしまったんだとか。
「父は最後に、お兄様になにか秘密の話をしていたようです。その内容は、どうしても話してくれなくて……」
先代のアルフリード様が息絶え、ひとりその死を看取ったスレイバート様は憔悴した表情で葬儀を執り行った。だが彼はいつまでも俯いておらず、順当に公爵位を受け継ぐと、周囲の支えもあってしっかりと領主としての務めをこなしていった。その姿に皆も喜び、ボースウィン領の先行きは順調になるかと思えた。
しかしある日、恐ろしい出来事が起こってしまった。
「お兄様が急に倒れて……っ」
「だ、大丈夫⁉」
テレサたちの父、アルフリード・ボースウィン公爵は……息子のスレイバート様が成人する手前くらいから、なぜか少しずつ身体が弱っていったのだそうだ。
これといった原因が見つからないにもかかわらずアルフリード様はやがて床に伏し、彼が18になるのを見届けると、この世を去ってしまったんだとか。
「父は最後に、お兄様になにか秘密の話をしていたようです。その内容は、どうしても話してくれなくて……」
先代のアルフリード様が息絶え、ひとりその死を看取ったスレイバート様は憔悴した表情で葬儀を執り行った。だが彼はいつまでも俯いておらず、順当に公爵位を受け継ぐと、周囲の支えもあってしっかりと領主としての務めをこなしていった。その姿に皆も喜び、ボースウィン領の先行きは順調になるかと思えた。
しかしある日、恐ろしい出来事が起こってしまった。
「お兄様が急に倒れて……っ」
「だ、大丈夫⁉」