魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「うおおぉぉぉ! 覚悟しやがれ、蔦もどきがぁぁっ!」
そのままスレイバート様に身を任せていると、かつて城門があったとされる南側の壁面らしき場所にたどり着く。だがその時には、すでに両手に火炎を宿したラルフさんが突撃をかけている。
その時……鈍い私にしては、珍しく速やかに異変に気付いた。頭上でめきめきと耳障りな音が響いたのだ。
「あぁっ……ラルフさん、避けてー!」
「――――!?」
信じられないことに、いま目にしているものは、ただの蔦の囲いではなかった。
囲いの内数本がまるで生きもののように分離して動き出すと、目でも付いているかのように正確にラルフさんの位置目掛けて、振り下ろされる。
「うっおおっ――! やっべえ、なんだこりゃ!」
ズドドドン……と大地を丸太で叩くような轟音が鳴り響き――たちまち、我に返った彼はその蔦を躱し、魔法で焼き払ったが、全てからは逃れられない。
そのままスレイバート様に身を任せていると、かつて城門があったとされる南側の壁面らしき場所にたどり着く。だがその時には、すでに両手に火炎を宿したラルフさんが突撃をかけている。
その時……鈍い私にしては、珍しく速やかに異変に気付いた。頭上でめきめきと耳障りな音が響いたのだ。
「あぁっ……ラルフさん、避けてー!」
「――――!?」
信じられないことに、いま目にしているものは、ただの蔦の囲いではなかった。
囲いの内数本がまるで生きもののように分離して動き出すと、目でも付いているかのように正確にラルフさんの位置目掛けて、振り下ろされる。
「うっおおっ――! やっべえ、なんだこりゃ!」
ズドドドン……と大地を丸太で叩くような轟音が鳴り響き――たちまち、我に返った彼はその蔦を躱し、魔法で焼き払ったが、全てからは逃れられない。