魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「……シルウィー!」
「きゃっ!」
スレイバート様がなにかの気配を感じ、私の身体を抱き寄せて部屋側の壁面に背中をぶつける。
――ガシャァン……パンパンパリィン!
直後廊下が一瞬暗く陰り、連続する破砕音が大きく響いて、廊下に立ち並んだ窓から次々と蔓人形が飛び込んできた。
まさか、城の屋上から伸ばした蔦を伝って!?
たちまち私たちは、うじゃうじゃと蠢き出した大量の魔物達に取り囲まれる。
「うおおっ、なんだこりゃあっ!」
「ちっ、一気に戦力を投入して俺たちを潰しに来たか。急に統制が取れてきやがったな」
先頭を走っていたラルフさんも急制動をかけて構えを取り、その表情には強い警戒が滲んだ。
それもそのはず、先程までのように、蔦人形は意思なき亡霊のようにふらふらと近寄ってくるのではなく、こちらの動きをしっかりと見つめて隙を伺っているように思えるのだ。しかも――。
「きゃっ!」
スレイバート様がなにかの気配を感じ、私の身体を抱き寄せて部屋側の壁面に背中をぶつける。
――ガシャァン……パンパンパリィン!
直後廊下が一瞬暗く陰り、連続する破砕音が大きく響いて、廊下に立ち並んだ窓から次々と蔓人形が飛び込んできた。
まさか、城の屋上から伸ばした蔦を伝って!?
たちまち私たちは、うじゃうじゃと蠢き出した大量の魔物達に取り囲まれる。
「うおおっ、なんだこりゃあっ!」
「ちっ、一気に戦力を投入して俺たちを潰しに来たか。急に統制が取れてきやがったな」
先頭を走っていたラルフさんも急制動をかけて構えを取り、その表情には強い警戒が滲んだ。
それもそのはず、先程までのように、蔦人形は意思なき亡霊のようにふらふらと近寄ってくるのではなく、こちらの動きをしっかりと見つめて隙を伺っているように思えるのだ。しかも――。