魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
――どこをどう探してきたのか。泥だらけで、身体中をあちこち傷だらけにしてはにかむ少年の笑顔。
『へへへ……見ろよ。街で行商人から。色々珍しいもの買って来てやったぜ。大きくなったら、こういうの欲しくなんだろ?』
『ええ? お兄ちゃん、趣味悪いよ……』
『そ、そうか? ならどんなのがいいんだよ。ちゃんと教えとけっての』
不器用だけど、いつも彼女を思い遣ってくれる、腹違いの兄。
『んが…………カ、ヤ……。負けんじゃねぇぞ……』
(お兄ちゃん……また心配して様子を見に来てくれたんだ)
大きくなっても、自分のことを一番に心配し続けてくれている――病で苦しい日は、かならず付きっ切りで看病をしてくれる、頼もしいお兄さんとの思い出が……。
ところどころに、いくつも宝石のように埋め込まれていて……。
(絶対に……またふたりを、会わせてあげなきゃ……)
『へへへ……見ろよ。街で行商人から。色々珍しいもの買って来てやったぜ。大きくなったら、こういうの欲しくなんだろ?』
『ええ? お兄ちゃん、趣味悪いよ……』
『そ、そうか? ならどんなのがいいんだよ。ちゃんと教えとけっての』
不器用だけど、いつも彼女を思い遣ってくれる、腹違いの兄。
『んが…………カ、ヤ……。負けんじゃねぇぞ……』
(お兄ちゃん……また心配して様子を見に来てくれたんだ)
大きくなっても、自分のことを一番に心配し続けてくれている――病で苦しい日は、かならず付きっ切りで看病をしてくれる、頼もしいお兄さんとの思い出が……。
ところどころに、いくつも宝石のように埋め込まれていて……。
(絶対に……またふたりを、会わせてあげなきゃ……)