魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
語り終えたテレサは大きく息を吐き、私は疲れただろうと彼女の手を引いてソファに移動した。
テレサたちには、すでに魔法士として私が欠陥品であることを話してはいる。それでも彼女達がこうして私を丁重に接してくれるのは、生来の優しさもあるのだろうけど、多分……私のこの身に流れる血が重要で、もはやスレイバート様に後がない状態だからなのだろう。
「それで……あんなに急いで子供を作りたいなんて言ったのね」
「それに関しては……兄に代わってお詫びします」
私もテレサも多感な年ごろだけど、あんな話を聞いた後で恥ずかしさに騒ぐこともできない。隣に座る彼女が、必死に私の腕を掴むと呼びかけた。
「でも、お願いします……お兄様の言うことを前向きに考えてあげてください! 偉そうに見えたかもしれないですけど、そんなに嫌な人じゃないんです。家族や仲間には優しくて、きっと、これからもお姉様のことを大切に……」
そう言いかけて、テレサの腕からふっと力が抜け、口元を抑える。その先が、スレイバート様には、もう望めないのだ。
銀色の瞳から、つうっと雫が流れ、ぽたぽたと膝の上に滴る。
テレサたちには、すでに魔法士として私が欠陥品であることを話してはいる。それでも彼女達がこうして私を丁重に接してくれるのは、生来の優しさもあるのだろうけど、多分……私のこの身に流れる血が重要で、もはやスレイバート様に後がない状態だからなのだろう。
「それで……あんなに急いで子供を作りたいなんて言ったのね」
「それに関しては……兄に代わってお詫びします」
私もテレサも多感な年ごろだけど、あんな話を聞いた後で恥ずかしさに騒ぐこともできない。隣に座る彼女が、必死に私の腕を掴むと呼びかけた。
「でも、お願いします……お兄様の言うことを前向きに考えてあげてください! 偉そうに見えたかもしれないですけど、そんなに嫌な人じゃないんです。家族や仲間には優しくて、きっと、これからもお姉様のことを大切に……」
そう言いかけて、テレサの腕からふっと力が抜け、口元を抑える。その先が、スレイバート様には、もう望めないのだ。
銀色の瞳から、つうっと雫が流れ、ぽたぽたと膝の上に滴る。