魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
あわや、滅亡寸前とまで噂されたリュドベルク領の被害が大きく抑えられたのも、今は亡き前公爵ルーファウス様の采配が大きかったのだと、スレイバート様は語っていた。
彼が自らの命を惜しむことなく城の住民を助け、多くの騎士たちと迅速に周辺地域から離脱させたことで、各街に速やかに異常が伝わり人的被害は相当に抑えられた。
瘴気の発生期間の短さもあってか魔物の被害も想定よりはずっと少なく、そこにはもしや人知れずリュドベルク領を守護してきた、あの大地の精霊の働きがあったのかもしれない。
爵位は新たにエルハルト様が継ぐことに決まったらしく……後日また継承式が行われ、スレイバート様も、場合によっては私もそこへ出席することになるようだ。そうなれば、ラルフさんや元気になったカヤさんとの再会も望めるだろうし、心が躍る。
そんな感じで、向こうでのふたりの苦労話を聞きつつも、彼らが旅の疲れを癒せるように、執務室の応接スペースでゆっくりとお茶を頂くことになった。
(よし……準備できた!)
――せっかくの機会なのだ。私はふたりを労うために、ある挑戦をしてみようと思う。
彼が自らの命を惜しむことなく城の住民を助け、多くの騎士たちと迅速に周辺地域から離脱させたことで、各街に速やかに異常が伝わり人的被害は相当に抑えられた。
瘴気の発生期間の短さもあってか魔物の被害も想定よりはずっと少なく、そこにはもしや人知れずリュドベルク領を守護してきた、あの大地の精霊の働きがあったのかもしれない。
爵位は新たにエルハルト様が継ぐことに決まったらしく……後日また継承式が行われ、スレイバート様も、場合によっては私もそこへ出席することになるようだ。そうなれば、ラルフさんや元気になったカヤさんとの再会も望めるだろうし、心が躍る。
そんな感じで、向こうでのふたりの苦労話を聞きつつも、彼らが旅の疲れを癒せるように、執務室の応接スペースでゆっくりとお茶を頂くことになった。
(よし……準備できた!)
――せっかくの機会なのだ。私はふたりを労うために、ある挑戦をしてみようと思う。