魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
薄水色に銀装飾の洒落た封筒。自分宛てにこんなものを送ってくる人物が思いつかず、オレは首を捻る。
しかし、カヤを降ろし手紙の封蝋を指で剥がして内容を確かめると、一気に俺の目が丸くなった。
「スレイバートからかよ!?」
「様をつけんか、無礼者が! 他所の公爵殿だぞ!」
エルハルトの一喝を無視したまま、俺はその手紙を読み進めていった。するとその内容は――。
「なになに……?【……我が婚約者からの申し入れもあり、この度、貴殿及びカヤ殿を、後日行われる妹テレサの誕生祝賀会へとご招待しよう。まだ年若いあなたたちにとって貴重な体験の機会となるよう、精神誠意、心づくしの持てなしをさせていただくので、もしご都合があうようなら、ご参加いただければ光栄だ――】だとぉ? あんにゃろう……」
「お兄ちゃん、私にも見せて見せて! あーっ、なんで破っちゃうの!?」
少々私情も入り混じっているが、おそらく意訳すれば【はっはっは、喜べ。シルウィーがどうしてもって頼むから、俺の妹の誕生祝いにてめーらを呼んでやるよ。未熟なガキどもには体験したことのない贅沢なもてなしをしてやるから、それを妹に味わわせてやりたかったら、てめーがボースウィン領まで連れてきて、俺に尻尾振っておねだりでもするんだな。じゃあな、バカ赤髪――】ってところだろうか。
こんなもんカヤに見せられるかと、俺はすぐさま細切れにした招待状を魔法で燃やしてやった。
しかし、カヤを降ろし手紙の封蝋を指で剥がして内容を確かめると、一気に俺の目が丸くなった。
「スレイバートからかよ!?」
「様をつけんか、無礼者が! 他所の公爵殿だぞ!」
エルハルトの一喝を無視したまま、俺はその手紙を読み進めていった。するとその内容は――。
「なになに……?【……我が婚約者からの申し入れもあり、この度、貴殿及びカヤ殿を、後日行われる妹テレサの誕生祝賀会へとご招待しよう。まだ年若いあなたたちにとって貴重な体験の機会となるよう、精神誠意、心づくしの持てなしをさせていただくので、もしご都合があうようなら、ご参加いただければ光栄だ――】だとぉ? あんにゃろう……」
「お兄ちゃん、私にも見せて見せて! あーっ、なんで破っちゃうの!?」
少々私情も入り混じっているが、おそらく意訳すれば【はっはっは、喜べ。シルウィーがどうしてもって頼むから、俺の妹の誕生祝いにてめーらを呼んでやるよ。未熟なガキどもには体験したことのない贅沢なもてなしをしてやるから、それを妹に味わわせてやりたかったら、てめーがボースウィン領まで連れてきて、俺に尻尾振っておねだりでもするんだな。じゃあな、バカ赤髪――】ってところだろうか。
こんなもんカヤに見せられるかと、俺はすぐさま細切れにした招待状を魔法で燃やしてやった。