魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
こんな体で、失礼にならないかなと不安がる妹に、俺ははっきりと言いきってみせた。
「んなもん別にいいだろ。心から祝う言葉がありゃ、相手もきっと喜んでくれる。お前だってそうだろ? あの人たちに、元気なお前の顔を見せてやれ」
どんな高価なものも強力な魔法も、誰かが心から掛けてくれた言葉や行動に敵わない時がある。それをオレたちは、身をもって彼らに教えてもらったから。
安心させるように頷きかけると、その心はカヤにもちゃんと伝わったようだ。
「……うん! 私も、ありがとうとおめでとうを、自分の口で伝えに行きたい! それができたら、皆さんと友達になってもらうよう、お願いしてみる!」
「それでいい!」
オレたちの意志は固まり、意気揚々とボースウィン領行きの馬車に乗り込む。
隣りに座る妹の小さな手を取れば、かすかにだが握り返す気配があった。大切な家族の存在を身近に感じ、今ここにいてくれることに感謝すると、思わず鼻の奥がじんと熱くなる。でも、それは絶対に悟られまいと、オレは笑って声を張り上げた。
「んなもん別にいいだろ。心から祝う言葉がありゃ、相手もきっと喜んでくれる。お前だってそうだろ? あの人たちに、元気なお前の顔を見せてやれ」
どんな高価なものも強力な魔法も、誰かが心から掛けてくれた言葉や行動に敵わない時がある。それをオレたちは、身をもって彼らに教えてもらったから。
安心させるように頷きかけると、その心はカヤにもちゃんと伝わったようだ。
「……うん! 私も、ありがとうとおめでとうを、自分の口で伝えに行きたい! それができたら、皆さんと友達になってもらうよう、お願いしてみる!」
「それでいい!」
オレたちの意志は固まり、意気揚々とボースウィン領行きの馬車に乗り込む。
隣りに座る妹の小さな手を取れば、かすかにだが握り返す気配があった。大切な家族の存在を身近に感じ、今ここにいてくれることに感謝すると、思わず鼻の奥がじんと熱くなる。でも、それは絶対に悟られまいと、オレは笑って声を張り上げた。