魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
気付けばもう挙式までには三ヶ月もなく……家族となるボースウィン家の皆に相談に乗ってもらっている内にあっという間にその日が訪れるのだと思うと、どうしても困惑は隠し切れない。
無意識に溜め息を吐いていることも指摘されたりして、結婚が嫌なのかと心配されたりしかねない状況だが、別にそういうわけじゃない。
ただ、どうしても実感が湧かないというのが本音だ。信じ難いことに、スレイバート様からは面と向かって二度も告白をしてもらった。本来なら、私が手の届かない彼を求める側の立場なのに……。
そしてだからこそ、こんなことを考えてしまうのだろうか。
私の自身の気持ちはどうなのか――なんてことを。
(私は……本当に彼を好きになれているんだろうか……?)
確かに私は、人としてのスレイバート様に強い憧れと尊敬を抱いている。恩も感謝も禁じ得ないし、何より、私を心の底から理解してくれようとしてくれている。
ご家族のテレサやエルマ様も素敵な人たちで、周囲の人間関係も申し分ない。なので、後は……私側の心の問題だけなのだけれど。
(恋って、どういうものなんだろ……)
無意識に溜め息を吐いていることも指摘されたりして、結婚が嫌なのかと心配されたりしかねない状況だが、別にそういうわけじゃない。
ただ、どうしても実感が湧かないというのが本音だ。信じ難いことに、スレイバート様からは面と向かって二度も告白をしてもらった。本来なら、私が手の届かない彼を求める側の立場なのに……。
そしてだからこそ、こんなことを考えてしまうのだろうか。
私の自身の気持ちはどうなのか――なんてことを。
(私は……本当に彼を好きになれているんだろうか……?)
確かに私は、人としてのスレイバート様に強い憧れと尊敬を抱いている。恩も感謝も禁じ得ないし、何より、私を心の底から理解してくれようとしてくれている。
ご家族のテレサやエルマ様も素敵な人たちで、周囲の人間関係も申し分ない。なので、後は……私側の心の問題だけなのだけれど。
(恋って、どういうものなんだろ……)