魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「バーカ、それが見たくてお前を色々連れ回してんだっての。どんなもんが好きで、なにが苦手で……そういうことが知れりゃ、俺としちゃ十分元は取れてる」
やはり忙しい中色々と構想を練った上で私を案内してくれたのだと思うと、申し訳なさが先に立つ。でも多分、彼が求めているのはそういうことじゃないはずで。この一日だけは割り切って構わなのだと、私は自分の興味の向くままに、たくさんの新しい扉を開いていった。
そんな風にして時間は過ぎゆき、ゆっくりと日が沈みかける頃。
「ん……! すみません、私ちょっとこれ、苦手かも……」
「貸せよ。交換してやる」
出店で買った苦いハーブのお茶が彼の手によってコーヒーと交換され、恥ずかしくなりながらも、最後に私たちが訪れたのは、一軒の宝石店。
古いがしっかりとした造りの高級店で、中にいる店員さんたちの静謐な佇まいからは、それぞれの仕事に対する真摯さが感じられる。
スレイバート様が軽く手を上げて挨拶すると、彼らは上品な微笑みを湛え機敏に応対してくれた。
やはり忙しい中色々と構想を練った上で私を案内してくれたのだと思うと、申し訳なさが先に立つ。でも多分、彼が求めているのはそういうことじゃないはずで。この一日だけは割り切って構わなのだと、私は自分の興味の向くままに、たくさんの新しい扉を開いていった。
そんな風にして時間は過ぎゆき、ゆっくりと日が沈みかける頃。
「ん……! すみません、私ちょっとこれ、苦手かも……」
「貸せよ。交換してやる」
出店で買った苦いハーブのお茶が彼の手によってコーヒーと交換され、恥ずかしくなりながらも、最後に私たちが訪れたのは、一軒の宝石店。
古いがしっかりとした造りの高級店で、中にいる店員さんたちの静謐な佇まいからは、それぞれの仕事に対する真摯さが感じられる。
スレイバート様が軽く手を上げて挨拶すると、彼らは上品な微笑みを湛え機敏に応対してくれた。