魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
迷いながらも、ひとつひとつ真剣に見定めてゆく。彼の隣に立つ時、私が付けるべき宝石は、どんなものがいいだろう……。
色の好みで言うのなら、白や淡いパステル調のものが好きだから、パールや各種色付きダイヤなどが選択肢に上がる。でも……自分がそれを付けているところを考えて、どうもぴんと来なかったのは、きっとこの黒髪の印象がきつすぎるせいだ。どうしてもそちらの方にばかり目が行きがちで、色味の薄いものだと肌に埋もれて魅力が引き立ちにくくなるのではないかと感じてしまう。
もっと女の子らしい、柔らかい目や髪色だったらよかったのかな……なんて。横髪を指で弄りながら埒のあかない考えを抱いていると、心を読んだスレイバート様が私の首筋にふっと息を吹きかけた。
「ひゃんっ――!」
「だからつまんねーこと考えんなって。お前にはお前のよさがあんの。いいじゃねーかこの色。純粋で混じりのない、特別な色だぜ。どこにいても絶対見つけられる」
「そそそそんな! 暗くて地味なだけの、印象に残らない色ですから! 私は……あなたたちみたいな、美しい色が羨ましいなって……」
私たちは一瞬お互いを見つめ合い、そして先にぷっと噴き出したのは、スレイバート様だった。
「んじゃ、俺とお前……お互いに合いそうなやつを選ぶとするか」
「そ、それがいいと思います!」
色の好みで言うのなら、白や淡いパステル調のものが好きだから、パールや各種色付きダイヤなどが選択肢に上がる。でも……自分がそれを付けているところを考えて、どうもぴんと来なかったのは、きっとこの黒髪の印象がきつすぎるせいだ。どうしてもそちらの方にばかり目が行きがちで、色味の薄いものだと肌に埋もれて魅力が引き立ちにくくなるのではないかと感じてしまう。
もっと女の子らしい、柔らかい目や髪色だったらよかったのかな……なんて。横髪を指で弄りながら埒のあかない考えを抱いていると、心を読んだスレイバート様が私の首筋にふっと息を吹きかけた。
「ひゃんっ――!」
「だからつまんねーこと考えんなって。お前にはお前のよさがあんの。いいじゃねーかこの色。純粋で混じりのない、特別な色だぜ。どこにいても絶対見つけられる」
「そそそそんな! 暗くて地味なだけの、印象に残らない色ですから! 私は……あなたたちみたいな、美しい色が羨ましいなって……」
私たちは一瞬お互いを見つめ合い、そして先にぷっと噴き出したのは、スレイバート様だった。
「んじゃ、俺とお前……お互いに合いそうなやつを選ぶとするか」
「そ、それがいいと思います!」