魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
でも、そんな私を一番に温かく迎えてくれたのがテレサなのだ。だから、彼女は自分に差し出された手をむやみに払い落とすようなことは、絶対にしない。
「大丈夫。勇気を出してお話してみて。きっと、いいお友達になれるから」
私はラルフさんからカヤさんの車椅子のハンドルを変わってもらうと、前が空いたテレサのもとへと押していった。
真正面にて向かい合ったふたりは、先程のこともあってかきゅっと唇を尖らせてお互いを警戒していたけれど。同時に私の顔を見上げた後、ふっと表情を緩めた。
「カヤさん。改めて、ボースウィン城へようこそ。先程の非礼はお詫びして、歓迎させていただくわ」
「うん……初めましてテレサさん。プレゼントは用意できなかったけれど、でも……おめでとうを言わせてください。たくさん大変なことを乗り越えてきたって聞いて……あなたのことを尊敬すべき人だと思った。だから、えーと」
カヤさんは自信なさげに一度俯きかけたけれど……ぶんぶんと首を振った後、すっと息を吸い込んで、はっきりと口にした。
「色々学ばせて欲しいし、お友達になってくれないかな? 私、あなたとも仲良くしたい!」
「大丈夫。勇気を出してお話してみて。きっと、いいお友達になれるから」
私はラルフさんからカヤさんの車椅子のハンドルを変わってもらうと、前が空いたテレサのもとへと押していった。
真正面にて向かい合ったふたりは、先程のこともあってかきゅっと唇を尖らせてお互いを警戒していたけれど。同時に私の顔を見上げた後、ふっと表情を緩めた。
「カヤさん。改めて、ボースウィン城へようこそ。先程の非礼はお詫びして、歓迎させていただくわ」
「うん……初めましてテレサさん。プレゼントは用意できなかったけれど、でも……おめでとうを言わせてください。たくさん大変なことを乗り越えてきたって聞いて……あなたのことを尊敬すべき人だと思った。だから、えーと」
カヤさんは自信なさげに一度俯きかけたけれど……ぶんぶんと首を振った後、すっと息を吸い込んで、はっきりと口にした。
「色々学ばせて欲しいし、お友達になってくれないかな? 私、あなたとも仲良くしたい!」