魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「へー……言えねえの? 俺にこっそり聞かせてみろよ。なあ……」
平謝りするしかない私に、スレイバート様はなぜかにやついた様子で肩に手を回し囁きかけてくる。どうも遊ばれているような、そんな様子にフィリアさんは苦笑いし、ラルフさんがまたも突っかかった。
「話は分かったけど……スレイバート! もとはと言えば、あんたがややっこしいことすっから悪いんだろ。なんでシルウィー様にもっと詳しくよ――」
「てめー、顔のサイズ倍にすんぞ」
「うぐ…………」
冷淡に告げられた一言に、ラルフさんは黙り込みそうになったが、勇敢にも踏みとどまると、再度疑問を投げかけた。
「オレたちだって……てめーがシルウィー様を放って別の女に会いに行くなんざおかしいと思ってたさ。だからちゃんと話してくれねーと、納得いかねーよ。なんだって、黙ってそのメレーナって人に会いに行こうとしたんだよ。こんだけボコりやがったんだ、そんくらいは聞かせてくれたっていいだろが」
すると、今度はスレイバート様の方が痛い所を突かれたというように眉を寄せ、ハッと短い溜息をついた。
平謝りするしかない私に、スレイバート様はなぜかにやついた様子で肩に手を回し囁きかけてくる。どうも遊ばれているような、そんな様子にフィリアさんは苦笑いし、ラルフさんがまたも突っかかった。
「話は分かったけど……スレイバート! もとはと言えば、あんたがややっこしいことすっから悪いんだろ。なんでシルウィー様にもっと詳しくよ――」
「てめー、顔のサイズ倍にすんぞ」
「うぐ…………」
冷淡に告げられた一言に、ラルフさんは黙り込みそうになったが、勇敢にも踏みとどまると、再度疑問を投げかけた。
「オレたちだって……てめーがシルウィー様を放って別の女に会いに行くなんざおかしいと思ってたさ。だからちゃんと話してくれねーと、納得いかねーよ。なんだって、黙ってそのメレーナって人に会いに行こうとしたんだよ。こんだけボコりやがったんだ、そんくらいは聞かせてくれたっていいだろが」
すると、今度はスレイバート様の方が痛い所を突かれたというように眉を寄せ、ハッと短い溜息をついた。