魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
同意するようにぴょんとはねた後、そのままの勢いで少女は洞の中へと転がり込んでいった。
仕方なくメレーナさんがその後を追うと、内部で出迎えたのは……優しい魔力の光だ。中に生えたランプ型の植物がほんのりと周囲を照らし、地面には藁の寝床と、木でできた皿のようなものがある。
チチッと鳴いたリスが、その器の上に拾ってきたなにかの実をコロンと置いていくのが見えた。
少女は『あう!』と礼を言うように元気よく手を上げると、そこに置いてあったクルミやナッツなどを掴んでメレーナさんへと手渡し、自分でもぽりぽりと食べ始める。
『はあ、どうも……』
それからも、少女たちは洞の中にやってきた小鳥や野兎などとも戯れきゃっきゃと笑い声をあげていた。
なるほど、こうやってこの少女は今まで暮らしてきたのか……。そんなことを思いながら、空気に呑まれた彼女も木の実を摘まんで口の中に入れていると、またしても妙なことが起きた。
最初はランプじみた植物の光を見間違えたのかと思ったが、気付けば、少女の頭の上にそれとは違う色合いの、光の玉が出現している。そしてそれは、まるで少女となんらかの意思を交感させるかのように、不規則に明滅する。
仕方なくメレーナさんがその後を追うと、内部で出迎えたのは……優しい魔力の光だ。中に生えたランプ型の植物がほんのりと周囲を照らし、地面には藁の寝床と、木でできた皿のようなものがある。
チチッと鳴いたリスが、その器の上に拾ってきたなにかの実をコロンと置いていくのが見えた。
少女は『あう!』と礼を言うように元気よく手を上げると、そこに置いてあったクルミやナッツなどを掴んでメレーナさんへと手渡し、自分でもぽりぽりと食べ始める。
『はあ、どうも……』
それからも、少女たちは洞の中にやってきた小鳥や野兎などとも戯れきゃっきゃと笑い声をあげていた。
なるほど、こうやってこの少女は今まで暮らしてきたのか……。そんなことを思いながら、空気に呑まれた彼女も木の実を摘まんで口の中に入れていると、またしても妙なことが起きた。
最初はランプじみた植物の光を見間違えたのかと思ったが、気付けば、少女の頭の上にそれとは違う色合いの、光の玉が出現している。そしてそれは、まるで少女となんらかの意思を交感させるかのように、不規則に明滅する。