魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「でもな……俺はまだ怒ってんだぜ。城で大人しくしてろって言ったな?」
「そ、それに関しては……。私、どうして心配で……」
なにが、とは言えずにその場で真っ赤になって俯いた私を睨むと、スレイバート様は、ぽんぽんと自分の膝の上を叩いた。
「じゃあ、言うこと一個聞けよ。俺の膝の上に乗って、ここで起きたことの報告会だ」
「ええっ!? そ、それはさすがに――」
「ダメだ。そんくらいしてくれねーと許してやれねーな」
そんな子供じみた甘え方、物心をついてからは考えつく限りやっていない。羞恥に身体が移動を拒む私を強引に引っ張り込むと、スレイバート様は自分の身体の前で抱え込んだ。頭の上にある形の良い唇は、満足げに笑っている。
「そんじゃ話せよ。お前はここへ来て、なにをどう感じた?」
「は、はぁ……」
正直、跳ねる心臓の音が背中を通して彼に伝わっていそうで気が気ではなかったが、それでもしばらくするとなんだか高級なマットレスで包まれているかのように心地良くなってきて。
私は少しずつ、クラメーアの街での出来事を説明していった。
「そ、それに関しては……。私、どうして心配で……」
なにが、とは言えずにその場で真っ赤になって俯いた私を睨むと、スレイバート様は、ぽんぽんと自分の膝の上を叩いた。
「じゃあ、言うこと一個聞けよ。俺の膝の上に乗って、ここで起きたことの報告会だ」
「ええっ!? そ、それはさすがに――」
「ダメだ。そんくらいしてくれねーと許してやれねーな」
そんな子供じみた甘え方、物心をついてからは考えつく限りやっていない。羞恥に身体が移動を拒む私を強引に引っ張り込むと、スレイバート様は自分の身体の前で抱え込んだ。頭の上にある形の良い唇は、満足げに笑っている。
「そんじゃ話せよ。お前はここへ来て、なにをどう感じた?」
「は、はぁ……」
正直、跳ねる心臓の音が背中を通して彼に伝わっていそうで気が気ではなかったが、それでもしばらくするとなんだか高級なマットレスで包まれているかのように心地良くなってきて。
私は少しずつ、クラメーアの街での出来事を説明していった。