魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
彼女はすっと目を開くと、託宣のように告げた。
「約束しとくれ、そいつと結ばれるまでの間、絶対にひとりで王都には行かないこと。いいね?」
「えっ……ええ」
占い、ということなのだろうか。
確かに近々私は事の真相をはっきりさせるため王都に赴くつもりだった。でもそれはスレイバート様の同行ありきの話だし、そう心配することもないと思うが……。
しかし、その真に迫った表情からなにかを感じ取ったのか、隣の彼も堅い表情で頷く。
「心配すんな。こいつのことはどんなことがあろうと俺が守る。なにが見えたかは詳しくは聞かねーが、あんたの思うようなことにはならねーよ」
「……ああ、所詮は占いだ。あり得る未来のひとつでしかない。心の隅にでも留めておきな」
メレーナさんは「頼んだよ」というようにスレイバート様の腕をぽんと叩くと、一歩下がってフィリアさんの隣に戻った。これで、本当にお別れのようだ……。
「約束しとくれ、そいつと結ばれるまでの間、絶対にひとりで王都には行かないこと。いいね?」
「えっ……ええ」
占い、ということなのだろうか。
確かに近々私は事の真相をはっきりさせるため王都に赴くつもりだった。でもそれはスレイバート様の同行ありきの話だし、そう心配することもないと思うが……。
しかし、その真に迫った表情からなにかを感じ取ったのか、隣の彼も堅い表情で頷く。
「心配すんな。こいつのことはどんなことがあろうと俺が守る。なにが見えたかは詳しくは聞かねーが、あんたの思うようなことにはならねーよ」
「……ああ、所詮は占いだ。あり得る未来のひとつでしかない。心の隅にでも留めておきな」
メレーナさんは「頼んだよ」というようにスレイバート様の腕をぽんと叩くと、一歩下がってフィリアさんの隣に戻った。これで、本当にお別れのようだ……。