魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「この年になると、後は子どもたちを見送ってやるくらいだと思ってたけど、嬉しいこともあるもんだ。フフッ、久しぶりにあの子がいた頃に戻ったような、なんだか若返ったような気分になれたよ……。ありがとね、あんたたち」
腰に手を当て、歯を見せて笑うメレーナさんが、被っていたつば広の魔女帽を取り去った。長いダークブロンドが零れ落ち、彼女はそれをかき上げると、帽子ごと大きく手を振ってくれる。
「それじゃ行っておいで、シルウィー!」
前髪の影に隠れていた瞳が露わになり、光るものが見えたような気がしたけれど……でも実のところ、私の瞳も滲んでいたので、よく分からない。
「色々とありがとう、楽しい思い出が増えました……! また近いうちに会いましょう~!」
でも、彼女たちと出会えて嬉しかったのは、私も一緒だ。
私にはもう、帰るべき居場所ができたけれど、ここにもまた、新しく私を受け入れてくれる人たちとの繋がりができた。
「あんたらも、なにかあったら手紙でも送って来いよ。力になるから」
腰に手を当て、歯を見せて笑うメレーナさんが、被っていたつば広の魔女帽を取り去った。長いダークブロンドが零れ落ち、彼女はそれをかき上げると、帽子ごと大きく手を振ってくれる。
「それじゃ行っておいで、シルウィー!」
前髪の影に隠れていた瞳が露わになり、光るものが見えたような気がしたけれど……でも実のところ、私の瞳も滲んでいたので、よく分からない。
「色々とありがとう、楽しい思い出が増えました……! また近いうちに会いましょう~!」
でも、彼女たちと出会えて嬉しかったのは、私も一緒だ。
私にはもう、帰るべき居場所ができたけれど、ここにもまた、新しく私を受け入れてくれる人たちとの繋がりができた。
「あんたらも、なにかあったら手紙でも送って来いよ。力になるから」