魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
(どうか、彼らを不安から解放してあげて……!)
心の限り念じた。ただ、目の前の悲しみの源が消えてくれることを願って――‼
…………………――――――。
「――もういい、目を開けろ」
「うっ…………」
……どれくらい時が経ったのか、視界がいやに白っぽいものに包まれている。
それはよくよく見れば、真上から覗き込んでいるスレイバート様の姿だった。
いつの間にかその場に崩れ落ちていた私を、彼が抱き留めてくれていたのだ。そして、彼の身体の後ろには、清々しい青空が広がっている。
「い、今まで強い瘴気に包まれていたこの村が……。これは、あの子が?」
「なんて、気持ちのいい空気……。こ、これほどの瘴気を打ち消すところなんて、聖属性魔法の使い手でも、見たことないわ……」
「もしかしたら、古い話に語られてる……聖女様、ってやつ、じゃないのか?」
心の限り念じた。ただ、目の前の悲しみの源が消えてくれることを願って――‼
…………………――――――。
「――もういい、目を開けろ」
「うっ…………」
……どれくらい時が経ったのか、視界がいやに白っぽいものに包まれている。
それはよくよく見れば、真上から覗き込んでいるスレイバート様の姿だった。
いつの間にかその場に崩れ落ちていた私を、彼が抱き留めてくれていたのだ。そして、彼の身体の後ろには、清々しい青空が広がっている。
「い、今まで強い瘴気に包まれていたこの村が……。これは、あの子が?」
「なんて、気持ちのいい空気……。こ、これほどの瘴気を打ち消すところなんて、聖属性魔法の使い手でも、見たことないわ……」
「もしかしたら、古い話に語られてる……聖女様、ってやつ、じゃないのか?」