魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
ちなみに魔力量の測定は以前は魔法士が感覚で測っていたけれど、今は魔道具がある。現在では霊銀(ミスリル)製の線に繋がれたサークレットを頭にかぶり、魔石エキスを入れた浴槽に浸かると計器の矢印が動いて簡単に計測できるようになっている。
私は出生直後、それでほぼ上限近くの魔力を示したのだ。それがこの年で下がっているというのは本来ありえない。現実を直視できない父はお抱えの魔法士たちを全員解雇し新しくし、そのせいで私に与える教育が想定より厳しいものとなってしまったことは想像に難くない。
しかし……それから何年経とうと私の魔力は目減りするばかり。加えてもう一つ見過ごせない問題が浮かび上がった。
なんと、私には魔法を操る能力が欠如していたのだ。魔法士の身体には魔力を流すための目に見えない血管のような管があるとされる。だけど、私のそれは身体の表面――魔力を外に放出する部分が閉ざされているような状態らしく、魔法を使えない体質らしい。おかげでいくら努力しようが無駄、ということだった。
原因も、治す方法も不明。度重なり判明した私の欠点は父の大きな焦りを呼ぶ。なにせ、これが知られたら、私は元々魔法士としては欠陥品だったとして、厳しい法律のもと罰せられ、婚約破棄されてしまいかねないからだ。父はその時にはすでに年々王家から受け取っていた潤沢な支度金を相当使い込んでいたから、後には引けずに必死に私にその秘密を隠させた。
私は出生直後、それでほぼ上限近くの魔力を示したのだ。それがこの年で下がっているというのは本来ありえない。現実を直視できない父はお抱えの魔法士たちを全員解雇し新しくし、そのせいで私に与える教育が想定より厳しいものとなってしまったことは想像に難くない。
しかし……それから何年経とうと私の魔力は目減りするばかり。加えてもう一つ見過ごせない問題が浮かび上がった。
なんと、私には魔法を操る能力が欠如していたのだ。魔法士の身体には魔力を流すための目に見えない血管のような管があるとされる。だけど、私のそれは身体の表面――魔力を外に放出する部分が閉ざされているような状態らしく、魔法を使えない体質らしい。おかげでいくら努力しようが無駄、ということだった。
原因も、治す方法も不明。度重なり判明した私の欠点は父の大きな焦りを呼ぶ。なにせ、これが知られたら、私は元々魔法士としては欠陥品だったとして、厳しい法律のもと罰せられ、婚約破棄されてしまいかねないからだ。父はその時にはすでに年々王家から受け取っていた潤沢な支度金を相当使い込んでいたから、後には引けずに必死に私にその秘密を隠させた。