魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
そしてその後、彼はヴェロニカの指示の元、依存性のある物質を塩に仕込み、それらを領地の貴族たちに勧め始めた。同時に領内で限定生産品として少しずつ浸透を開始し、呪いの練り込まれた【精霊の祈り塩】は教会の後ろ盾もあって飛ぶように売れ、やがて領地に住む貴族たちの仲違いの種にすらなっていった……。
「と、いうわけで……大変遺憾ながら私は、精霊の巫女の奸計にはまってしまっただけなのです! ゆえに悪いのはすべて、精霊教会でありセレーニテ家のヴェロニカ嬢! ああ、そのような悪の組織が帝国内に蔓延っているとはなんと恐ろしいのか! これは早急に対策を練らねば――」
バキッ――とそこで、問答無用でスレイバート様の鉄拳制裁が炸裂した。
「ぐはぁっ!」
「いい加減にしろっ! 発端はあんたが奴らの口車に乗っちまったところからだろうが!」
「ス、スレイバート様……! 暴力は、暴力は止めておきましょう!」
そういいながらも、私もさすがにこのくらいは許されてしかるべきかもしれないと思ってしまった。だって、ゲルシュトナー公には毛筋ほども反省した様子が見られないんだもの……。
「と、いうわけで……大変遺憾ながら私は、精霊の巫女の奸計にはまってしまっただけなのです! ゆえに悪いのはすべて、精霊教会でありセレーニテ家のヴェロニカ嬢! ああ、そのような悪の組織が帝国内に蔓延っているとはなんと恐ろしいのか! これは早急に対策を練らねば――」
バキッ――とそこで、問答無用でスレイバート様の鉄拳制裁が炸裂した。
「ぐはぁっ!」
「いい加減にしろっ! 発端はあんたが奴らの口車に乗っちまったところからだろうが!」
「ス、スレイバート様……! 暴力は、暴力は止めておきましょう!」
そういいながらも、私もさすがにこのくらいは許されてしかるべきかもしれないと思ってしまった。だって、ゲルシュトナー公には毛筋ほども反省した様子が見られないんだもの……。