魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「無礼を承知で申し上げます! たった今、知らせが届きました! このラッフェンハイム帝国に、宣戦布告がなされたと――」
「なにっ!?」
その時点で、隣のスレイバート様の顔がさっと青ざめたのがわかった。そして――その予想を裏付けるかのように。
「北のベルージ王国が、ボースウィン領に侵攻を始めたそうです!」
「うそ…………」
私の身体からもがくっと力が抜ける。
あざ笑うかのように明かされたその内容に、頭の中を次々にこれまでに出会ったボースウィン領の友人たちの笑顔が、流れては消えていった――。
◆
そして同日の夜。ボースウィン領の国境線から北西に馬で二日ほどの距離を上がったところに、十万を越えようという兵士たちの集団が集結し、夜営の準備を開始していた。
闇を煌々と照らす篝火の中に、いくつも立ち並ぶテントたち。その中でもひと際巨大で贅の尽くされた仮設住居から――。
「なにっ!?」
その時点で、隣のスレイバート様の顔がさっと青ざめたのがわかった。そして――その予想を裏付けるかのように。
「北のベルージ王国が、ボースウィン領に侵攻を始めたそうです!」
「うそ…………」
私の身体からもがくっと力が抜ける。
あざ笑うかのように明かされたその内容に、頭の中を次々にこれまでに出会ったボースウィン領の友人たちの笑顔が、流れては消えていった――。
◆
そして同日の夜。ボースウィン領の国境線から北西に馬で二日ほどの距離を上がったところに、十万を越えようという兵士たちの集団が集結し、夜営の準備を開始していた。
闇を煌々と照らす篝火の中に、いくつも立ち並ぶテントたち。その中でもひと際巨大で贅の尽くされた仮設住居から――。