魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「これ以上は、お許しを……。うぁぁ、ぁぁぁぁぁぁ……あっ」
なにかを絞り出したかのような苦通と快楽の合間のような悲鳴が聞こえ、切ない響きを伴うとぷつっと途切れる。
その建物の奥……香を焚かれ、薄ぼんやりとした暗闇の中で輝くのは、一対の猛獣のような双眸。
「終わりか。つまらん……」
何者かは、組み敷いていた男が気絶したのを確認すると、片手でその首根っこを無造作に引きずり、天幕の隅の方へ放り捨てた。そこには、同じようにして倒れた数人の男性が積み重なっており、それがひとり増える。
「つまらぬわ」
二度目の退屈を吐き出したその人物は、一糸纏わぬ姿ををそのまま住居の一角にある黄金色の台へと近づけ、侍っていた女官が手早くその身体にシルクのガウンを被せた。
天井に届かんばかりのその巨躯は、どこを見ても、男性と見紛うような筋肉の鎧に覆われている。しかし、かろうじて胸部にある豊かなふたつのふくらみが、彼女が……生物学的に雄であることを否定していた。
なにかを絞り出したかのような苦通と快楽の合間のような悲鳴が聞こえ、切ない響きを伴うとぷつっと途切れる。
その建物の奥……香を焚かれ、薄ぼんやりとした暗闇の中で輝くのは、一対の猛獣のような双眸。
「終わりか。つまらん……」
何者かは、組み敷いていた男が気絶したのを確認すると、片手でその首根っこを無造作に引きずり、天幕の隅の方へ放り捨てた。そこには、同じようにして倒れた数人の男性が積み重なっており、それがひとり増える。
「つまらぬわ」
二度目の退屈を吐き出したその人物は、一糸纏わぬ姿ををそのまま住居の一角にある黄金色の台へと近づけ、侍っていた女官が手早くその身体にシルクのガウンを被せた。
天井に届かんばかりのその巨躯は、どこを見ても、男性と見紛うような筋肉の鎧に覆われている。しかし、かろうじて胸部にある豊かなふたつのふくらみが、彼女が……生物学的に雄であることを否定していた。