魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
 その熱き号令に、玉座の間に集っていた全兵はたちどころに賛同し――そして慌ただしくも、近年に類を見ない規模の大侵攻の準備されていった――。



 そして、もう三日も経たないうちに戦いは始まる……。

(命など……ただの気まぐれよ)

 運と時流に恵まれてたまたま、今コルネリアスは女王としてここにいる。

 血筋が絶対のものではないこの国では、数百の選ばれた名家の娘たちで構成された継承者候補たちが、日々血で血を洗う争いに明け暮れ、その上でもっとも強く美しい者が玉座を掴み取る習わしだった。

 そしてコルネリアス――元はコーネリアと呼ばれていた少女もその争いに身を投じ、最下位に近い家柄であったにもかかわらず……偶然と必死の努力で自らの名を上げ、次から次へと戦場へと奔走して、武力と権力を積み重ねていった。

 そんな中、アルフリードとまみえたのは偶然か必然か。
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