魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「私……」

 絶対に、この想いだけは譲れそうになくて。私は……!

「私――あなたと結ばれたい……!」

 言ってしまった……! この、これ以上なく自分本位な願いを。
 どうしようもないことだ、聞き入れてもらえなくたっていい。でも、この時だけは我儘を言わせて欲しかった。
 だって、私はこんなにも……。

「あなたのことが……死にそうなくらい、大好きだから」

 彼を悩ませることが分かってるのに……でも、どうしても離れることができそうにない。それくらいなら、いっそ消えたいと……そう思えるくらいに。

「くだらねーな」
「――――――‼」
< 977 / 1,187 >

この作品をシェア

pagetop