魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「っと、婚約者の前でする話じゃなかったわね。ごめんなさい……つい積年の恨みつらみがねぇ」
テレサを産んで自分から領地を出たエルマ様だが……やはりそれでも元夫と別の女性との関りはどんな形であっても許容し難かったらしく。彼女は私に謝罪した後、ぎゅっと肩を掴んで励ましをくれた。
「こんなに可愛い花嫁が待ってるんですもの。大丈夫よシルウィー、スレイバートなら、あんな男女に万が一でも遅れは取りゃしないわ。心配せずにどーんと構えてなさい。ささ、暗い話ばっかりしていても仕方がないし、休憩がてら最近の話でも聞かせてちょうだいな」
「え、ええ……」
そしてエルマ様は溢れるマダムの社交力を発揮すると、勝手知ったる風情で応接間に移動する。彼女手ずから淹れたお茶とかしましいお喋りに私たちは引き込まれ、少なからず溜まっていた心労や鬱憤は発散されていったのだった。
大分気分が軽くなった私はその後自室に戻り、スレイバート様宛に手紙を書くことにした。こちらの状況は変わりないので、心置きなく戦いに集中して欲しいということ。
テレサを産んで自分から領地を出たエルマ様だが……やはりそれでも元夫と別の女性との関りはどんな形であっても許容し難かったらしく。彼女は私に謝罪した後、ぎゅっと肩を掴んで励ましをくれた。
「こんなに可愛い花嫁が待ってるんですもの。大丈夫よシルウィー、スレイバートなら、あんな男女に万が一でも遅れは取りゃしないわ。心配せずにどーんと構えてなさい。ささ、暗い話ばっかりしていても仕方がないし、休憩がてら最近の話でも聞かせてちょうだいな」
「え、ええ……」
そしてエルマ様は溢れるマダムの社交力を発揮すると、勝手知ったる風情で応接間に移動する。彼女手ずから淹れたお茶とかしましいお喋りに私たちは引き込まれ、少なからず溜まっていた心労や鬱憤は発散されていったのだった。
大分気分が軽くなった私はその後自室に戻り、スレイバート様宛に手紙を書くことにした。こちらの状況は変わりないので、心置きなく戦いに集中して欲しいということ。