大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?2
「ひどい言い方ね」
 モリスの愚痴のような言葉に、エレノアは苦笑する。だが、モリスらしい。
「お姉さまは、ロックウェルの国王陛下に会ったことがありますか?」
「ないわね。あのままジェラルド殿下と婚約を続けていれば、学園も卒業したことだし、会う機会はあったかもしれないけれど……。それに、こっちの陛下にだってそうそう会えないのよ? まぁ、嫌というほど顔を合わせたのは、ジェラルド殿下ですけども」
 言葉の節々に棘を感じた。セシリアは話題を変える。
「ロックウェルの国王陛下は、どんな人ですかね?」
 つまりシオンの父親だ。きっとシオンに似ているのだろう。
「だって、ロックウェルの陛下はシオンさまのお父さまですよね? シオンさまのように意地悪だったらどうしよう……」
「ま、セシリアったら。かわいいわね。国王陛下は立派な大人よ? 小さなセシリアをいじめたりはしないわ」
「それだったらいいんですけど……でも、シオンさまのお父さまだから……」
 急に考え込んだセシリアに、エレノアは心配そうに視線を向けてきた。
「セシリア。急にどうしたの?」
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