大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?2
「セシリア、お姉さまとモリスと一緒がいいです。お姉さまが王城に泊まるなら、セシリアもいきます」
「私は王城なんて行かないよ。さっさと部屋を案内しなさいよ」
 聞いてもいないのにモリスが答え、不機嫌なままさっさと歩き始めた。
「そうだね。長旅で疲れただろう? すぐに部屋を案内しよう」
 コンスタッドは荷物の指示を出す。
 その隙に、セシリアはすかさずエレノアと手を繋いだ。これでコンスタッドもエレノアのエスコートをできないだろうという作戦だ。
「相変わらず、仲の良い姉妹だね」
 エレノアにべったりのセシリアを見て、コンスタッドは苦笑した。
 そんな彼は、歩調を姉妹に合わせ、ゆっくりと歩く。
 セシリアはきょろきょろと顔を動かす。見るもの見るものが新鮮だった。
 やはりロックウェル王国は、アッシュクロフ王国と異なる。それは建物の作りだったり、咲いている花だったり、些細なことではあるのだが。
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