大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?2
「幸せ……あ……まぁ、そうか。そう、だな……」
 何か考えているのか、シオンは歯切れが悪い。
「シオンさま。どうかしましたか?」
「あ、いや……」
 そう答えながらもシオンの目はセシリアを見ない。どこか見えない何かを追いかけるような、そんな視線。
「シオンさまは、王妃さまのことが大好きなんですね」
 セシリアの突然の言葉に、シオンは「な、何を言って……」と慌て始める。
「セシリアはお母さまが大好きです。今は、離れて暮らしてますけど……。お母さまにはお父さまがいるから、セシリアはお姉さまと一緒に暮らすことにしました」
「じゃあ。エレノアにも、そういった相手が現れたらどうするんだ? エレノアと一緒に暮らすような相手が現れたら」
「う~ん」
 いつも悩む問題だ。
 エレノアとは一緒にいたい。だけど、最近はその気持ちがセシリアのわがままなのではと思うようになってきたのも事実。
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