大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?2
 そう確認したセシリアだが、この後のエレノアに急ぎの仕事がないことは、ケビンを通して確認済みだ。もちろん、今日、工場に来ることもケビンから情報を横流ししてもらっていた。 
 だからエレノアの誕生日パーティーを計画したのである。といっても、エレノアの誕生日は五日後だ。誕生日当日は、屋敷でもちょっとしたパーティーを開くため、日にちをずらして計画した。
「そうね。今日は時間があるから。せっかくだからドイル夫妻にもご挨拶したいしね。セシリアがいつもお世話になっていますって」
 いたずらっ子のような笑みを浮かべるエレノアに、セシリアはむむぅと唇を尖らせる。
「ほらほら、そういう顔をしないでちょうだい」
 エレノアはしっかりとセシリアの手を握り、教会へと足を向けた。
 教会の扉を開く。
 ――パーン!!
 クラッカーが盛大な音を立て、紙吹雪がエレノアに向かって舞う。
「え? ちょっ……何ごと?」
 琥珀色の瞳を大きく開いたエレノアは、茫然とその場に立ち尽くす。
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