大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?2
 いつも子どもたちが集まって勉強する部屋。机はコの形に並べてあり、白い布で覆われている。さらに机の上には、たくさんの料理が並んでいた。
「お姉さま。これをみんなで作りました」
「もう、なんなのよ……」
 エレノアは目尻をぬぐう。
「エレノアさま、これ、僕が作りました」
「食べてください」
 ここぞとばかりに子どもたちもエレノアの周りに集まり、あれ食べて、これ食べてと、次々に自分たちで作ったお菓子を差し出す。
 もちろん、その菓子にもたっぷりと砂糖が使われており、エレノアは「こんなに食べたら太ってしまうわ」と冗談を口にしながら、子どもたちが作ったお菓子を食べていた。
 さらに子どもたちからは歌やダンスのお披露目もあり、エレノアは始終にこやかに過ごしていた。
 アッシュクロフ王国の王太子ジェラルドと婚約していたエレノアだが、卒業と同時に婚約解消。慰謝料として提示された領地の候補の一つが、このフェルトンの街。
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