大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?2
 そしてフェルトンの街にはさとうきびがあり、それを利用して始めたのが砂糖事業。これが軌道にのり、エレノアは領主代理として日々奔走していた。だからこのささやかなパーティーは、街のみんなからのささやかな御礼の気持ちなのだ。
「ほんと、セシリアにはやられたわね」
 少しだけ目を赤くしたエレノアが、帰りの馬車でそう告げた。
「わたしだけじゃないですよ。みんな、お姉さまの誕生日をお祝いしたかったんです。日頃のお礼だって、ボリス会長は言っていましたし」
「そうなのね。みんなからそう思われるのは、嬉しいわね。やはりここは……みんなの期待に応えるしかないわね……」
 大きな花束をかかえたエレノアがそう呟いた。その言葉に、あんな意味が隠されていただなんて、もちろんこのときのセシリアが知るはずもない。
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