双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
部屋は高層階からの景色を一望できるシティービュー。その部屋の真ん中にはキングサイズのベッドが鎮座する。
窓のすぐそばまで部屋を進み夜景を眺めていると、背後からそっと腕を回された。
心臓が内側から叩きつけているように音を響かせていて、砂羽さんに気づかれてしまいそう。
「砂羽さん、私……」
気持ちが通じ合って舞い上がる一方で、私の中で膨らんでいく不安な思い。
彼が自衛官という職務を担っていることが、どうしても父と重なる。
幼くして父を亡くしたのは、彼が自衛官として職務を全うしたから。
だから、もしまた大切な人を失ったら……。そんな思いが頭をよぎる。
「これから、そばにいたいと思う気持ちの一方で、不安もあって……」
「不安?」
「砂羽さんは、父と同じ仕事だから……同じように、また悲しみたくないから」
こんなことを言ったら失礼なのかもしれない。でも、黙っているわけにもいかず吐露する。
砂羽さんは背後から抱きしめる腕を強めた。
「十分、わかってるつもりです。その話を聞かせてもらっていたときから、絶対にあなたに寂しい思いはさせないと、勝手に心に誓っていた」
はっきりとした強い言葉。
私の話を聞いたときからそんな思いでいてくれたと知り、心を揺さぶられる。