双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
「歳は、三個上の方」
「どこで知り合ったとか、どんな仕事してる人とか」
姉の質問に、緊張が高まっていく。
どこで知り合い、どんな仕事をしている相手なのか。
それを母と姉に伝えるのは、私の中で一番の難関だと思っている。でも、伝えないわけにはいかない。
「えっと、どこから話したらいいのかわからないんだけど……出会ったのは、実はこっちにボランティアできてたときなんだけど」
「え? 災害ボランティアのときに知り合った人って、どういうこと?」
姉からの質問に一呼吸置く。ふたりとも手を止めて私の次の発言に注目していた。
「言ってなかったんだけど……ボランティアが終わるくらいの夜、ここからホテルに帰る途中、暴漢に襲われかけて」
ふたりが揃って「えぇ!?」と驚きの声を上げる。
「暴漢って、なんですぐに言わなかったの! なにも被害はなかったの?」
「うん、大丈夫だったから、平気」
母の顔にわずかに安堵がにじむ。
「そのときに、偶然通りがかった災害支援の陸自の方に、助けてもらって。そのまま、警察も呼んでくれて、犯人は連行されたから」
「やっぱり、被災地のそういう事件て少なくないんだね。妃花も、気を付けさせないと……」
中学生の娘を持つ姉としては心配になる話に違いない。