双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


「やめてっ、離し──」


 ジッパーまで下ろされ、男は自らのズボンの留め具まで外し始める。

 体をよじってなんとか抜け出そうとしていたとき──。


「なにをしてる」


 私を組み敷いていた男が別のなにかの力によって引き離された。

 そこに現れたのは別の男性。暗がりの中に見えるシルエット、目を凝らして見えた迷彩柄にハッとする。


 陸自の、人……。


 状況的に助けてもらえたことに安堵し慌てて上体を起こす。

 私を襲った男は自衛官の男性の制止を全力で振り切ろうとするが、力及ばずその場で押さえられる。

 男性は暴れる男を家の塀に押し付け、冷静にズボンのポケットからスマートフォンを取り出した。

 通話の相手は110番で、「婦女暴行の疑いで、男を現行犯逮捕してます。出動要請です」と簡潔に用件を伝えた。

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