双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
それから間もなく、辺りにパトカーのサイレンが鳴り響き、赤灯のちかちかする灯りが見えてきた。
制服姿の警察官が三人来て、自衛官の男性が取り押さえていた男を引き渡す。怪我もなく大事に至らなかったため、私もその場で警察官に簡単な事情聴取を受けた。
男の身柄が警察署に移されるためパトカーに乗せられていく。
「ところで、砂羽さんの知り合いの方?」
私を助けてくれた男性、砂羽さんに警察官が訊く。災害支援に訪れていると思われる自衛隊員と地元警察官なら顔見知りなのだろう。
「いや、俺はただの通りすがりです。運がよかっただけ」
「そうなんですね」
「この後、戻って大変だと思うので、彼女は宿泊しているというビジネスホテルまで自分が送り届けます」
砂羽さんがそう言うと、警察官は「そうですか、助かります」と明るく振る舞う。
私のことを託しても問題ないという信頼が垣間見えるあたり、やはり顔見知りのようだ。
なにかあればすぐに連絡をくださいと言い残し、パトカーは去っていった。
「行きましょうか。駅前のビジネスホテルまで、送ります」
「あ……はい。なんだか、すみません」
砂羽さんは「ぜんぜん」と、早速私の前を歩いていく。上背のある迷彩服の背中に続いた。