双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
初詣のお参りの時期もピークを過ぎ去り、週末でも境内はそこまで混み合っていない。
それでも参拝の列は少しできていて、その最後尾にふたり揃って並んだ。
小銭を用意しながら、祈願しようと考えてきたことを整理する。
ふと視線を感じて横を見上げると、勇信さんが微笑を浮かべて私を見ていた。それは、見守るような穏やかな眼差し。
「なにお願いするの?」
「えっ、それって人に教えちゃっていいんでしたっけ?」
たしか願い事って、内密にお願いしないと叶わないとかなんとかじゃなかったっけ……?
「そうなの? じゃあ聞いちゃだめだな」
そんな迷信を知らなかった勇信さんは「知らなかった……」と笑う。
「でも、私はふたりのことをお願いしますよ。内容の詳細は言っちゃうとダメだから内緒にしておきます」
そう言うと、勇信さんは私の肩に腕を回して横から抱き寄せる。「じゃあ、一緒だ」と耳元で囁いた。
祈願の順番が回ってきて、揃ってお賽銭を投げ入れて手を合わせる。
昨年一年間見守っていただいたお礼と報告をし、願いごとを告げる。
(今年も一年、自分と自分の大切な人が健康で元気でいられますように。それから……勇信さんとずっと一緒にいられますように)
となりに立つ彼を想いながら心の中でそうお願いをした。