双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
私は、彼のためにどうすればいいのか。自分自身のためにもどうしたらいいのか。
考えれば考えるほど胸の締め付けは強まり、自然と目に涙が浮かんでくる。
泣きそうになるのを必死に堪え、窓の外を見つめながら潤んだ目を乾かした。
いよいよ自宅の近所が見えてきて、話を切り出すために心を落ち着ける。
私の心境もお構いなしで、無情にもアパート前に車が停まった。
「今日は、最後の最後にごめん。あんな報告をしなくちゃいけなくなって」
ずっと車内では互いに言葉も発さなかった。私が考え込んでいたように、勇信さんもいろんな思いを巡らせていたのかもしれない。
「もう……次にいつ会えるのかも、わからないってことですよね」
こんなことを訊くのも、彼を困らせてしまうのだろうと言ってから胸が痛む。
でも、これでいい。
彼にとって、話のわからない、面倒な女と思われればいい。そうすれば、この関係を終えて良かったと、早く忘れていけるはずだから。
「うん。今のところは、なんとも。でも、分かり次第──」
「付き合い始めてからいろいろ考えて……」
彼の声を遮るようにして自分の主張をした私に、勇信さんは私を見る。横目に彼の視線を感じたけれど、目は合わせない。合わせたら、思ってもないことを言えなくなってしまう。
「やっぱり、危険な仕事の人を待つ自信が私にはないかもって、思ってました」