双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
「この子たちは、何歳?」
「今、三歳です。もうすぐ、四歳に」
「三歳……?」
勇信さんは陸と海を交互にじっと見つめる。ふたりも不思議そうに勇信さんを見上げていて、嫌な予感が胸をざわつかせる。
「ごめん。本当に、俺と離れてから知り合った相手との間に授かった子なのか?」
久しぶりに心臓が大きな音を立てて暴れている。
真意を確かめる彼の真剣な視線から、逃れるように露骨に目を逸らしてしまった。
「それは……」
はっきりと『そうです』と言えばいいのに、そんな簡単なことができない。
落ちた沈黙に胸がはち切れそうで、ベビーカーのハンドルを握る手に自然と力が入った。
「少しだけでいい、今、時間をもらえないかな」
俯く私にそう言った勇信さんは、「ここじゃこの子たちも暑いから、あっちで」と、木陰を指さした。
いったいなにを話すつもりなのか。
勇信さんのあとについていきながら募るのは不安ばかり。
これ以上、嘘を塗り固めたくはない。
「ひとつ、言わせてもらいたい」
木陰で向き合うと、勇信さんはすぐに話を切り出す。
高鳴る鼓動にひたすら気持ちを落ち着け、じっと彼の目を見つめた。