双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


 そんなとき、玄関にインターフォンが鳴り響く。


「希穂、いらしたわよ」

「う、うん。陸、海、靴下履いてー。お出かけするよー」


 インターフォンと私からの呼びかけで、ふたりは「はーい」と遊ぶのやめて用意しておいた靴下を履き始める。

 玄関を開けると、家の前で勇信さんが待っていた。


「おはようございます。遠いところ、ありがとうございます」


 目にしている光景が信じられない。この家の前に勇信さんが立っているなんて、私の夢なんじゃないかと思う。


「こちらこそ、都合をつけてもらってありがとう」


 勇信さんの目が私の奥に見える母を見つける。すかさず頭を下げた。


「初めまして。砂羽と申します」


 深く頭を下げた勇信さんに、母も合わせて頭を下げる。「希穂の母です」と挨拶をした。

 勇信さんと母の対面に緊張が高まる。

< 153 / 201 >

この作品をシェア

pagetop