双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


 家の前には勇信さんが所有する車が停車していて、彼は後部座席のドアを開ける。


「子どもたちは後部座席に乗れるようにしてきたから」

「えっ、チャイルドシートを……?」


 後部座席にはふたり分のチャイルドシートが用意されていて目を見張る。

 今日のお出かけのために用意してもらったなんて驚きが隠せない。


「これから必要になるから、もう今日からあったほうが安心だと思って」

「ありがとうございます。まさか、こんな準備してもらっているなんて驚きました」


 子どもたちをひとりずつシートに乗せ、勇信さんがシートベルトを締めていく。

 子どもたちは勇信さんに緊張しているのか、じっと大人しくしていた。

 私はひとり、さらりと出てきた『これから必要になる』という言葉に動揺している。

 これから先、こうして家族での時間を過ごしていきたいと、勇信さんが思ってくれているということ……?


「今日の行き先だけど、どこか子どもたちが行きたいところに連れていければと思ったんだけど、なにか希望はある?」


 子どもたちを乗せ、ふたり揃って前の席に腰を下ろすと勇信さんが訊く。


「そうですね……あまり、今までいろいろな場所に遊びに連れていってあげられなかったので、どこでも嬉しいと思います」

 勇信さんは「じゃあ、子どもたちに訊いてみよう」と座席を振り返る。

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