双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


 時間ギリギリになりそうだったヒーローショーも、勇信さんのダブル抱っこ早歩きのおかげで初めから観るのが叶った。

 陸は大好きなカブトレッドの戦いを生でみられて大興奮。ショーの最後には憧れのカブトレッドと握手までできて大喜びだった。

 普段は戦隊にはそこまで興味のない海も、テレビで見ているヒーローの登場には口数も多く楽しそうにしていた。

 あっという間に夕方になり、園内のレストランで早めの夕食をとり、帰りの車に乗り込んだのは十八時過ぎ。

 大きな渋滞もなく、このまま順調にいけば二十時前には到着するという。

 駐車場を出た頃は余韻が冷めずワイワイしていた子どもたちも、静かになったと思って振り返ると揃って夢の中に落ちていた。


「ぐっすり寝ちゃってるな」

「はい。大はしゃぎでしたから」


 ルームミラーから後部座席のふたりの様子を覗く勇信さんの表情が柔らかくてどきりとする。

 今日一日、夢を見ているような時間だった。

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